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1125/2016

NICO Touches the Wallsが毎年11月25日に開催している「1125(イイニコ)の日ライヴ」(以下1125)。その去年の1125について書いたブログが未だに読まれているようで「ライヴレポか?」と期待して訪れて頂いた方、去年私はチケット取れない組でした。今更ながらすいません。

さて今年の1125のテーマは、インディーズ時代にリリースされた2枚のミニアルバム『Walls Is Beginning』通称青盤と『runova×handover』通称赤盤を再解釈。青盤に収録された曲は近年のライヴでも披露されることは割とあったけれど、赤盤に関してはライヴで聴いたことない曲が後追いリスナーの私にとっては半分以上。それでも、この2枚、特に赤盤はNICOのアルバムの中で一番好きです。良いんですよ、ロックンロールにメッセージなんて無くて。とにかくヒリヒリしていて、自墜落で排他的なNICO。最高じゃないですか。ただ、当時のライヴ映像を観ていると、メンバー皆、なんだがとっても背伸びしてるように見える。

MUSICA最新号に掲載されているVo&G光村龍哉による単独インタビューで、彼は今、自分ベースで音楽を続ける重要性を感じ、その意志を力強く述べています。『今の俺は、自分が作った曲を自分で聴いて楽しくなりたいんですよね』と。しかも昔の曲を演奏すると疲れてしまうという本音まで。なのに、今回の1125は青盤と赤盤の再現。1125はファン感謝祭でもあるので、今もなお人気のある2枚のアルバムを演奏してくれる、その気持ちに応えてくれた想いはありがたく受け取りたい。でも、本当にそれで良いの?

NICOほど原点と向き合い続けてきたバンドを私は知りません。ロックバンドがロマンを描けるのは、様々な過去を乗り越えていくために、後ろを振り返らず、突き進んで行くから。だけどNICOはちょっと特異で。彼らは原点、つまり過去を見つめ直さないと、前に進むことは出来なかった。なぜなら、若くして飛び出してしまった大舞台以降、茨の道を歩むことになってしまったから。そんな自分達の過去を、なかなか受け入れる事ができなかったから。彼らは後ろを見つめながらがむしゃらに進むしかなかった。そして今、そこからやっと解放されたのだから、もっと自由に、バンドの現在地を大いに鳴らしていくべきなのでは?

…という気持ち悪い想いを抱えたままで25日迎えても仕方ないから、2枚のアルバムを冷静に聴いてみたり、光村のブログを遡って読んでみたり。そして見えてきたことがあります。

今年2016年は、青盤と赤盤のリリースから10年目。そんな記念すべき年に開催される1125は、その節目を持って「バンドの原点を見つめ直す」という意味合いだけでは無いんじゃないかと。私が今回のライヴで一番重要だと思うのは「2枚のアルバムの融合から成る世界を完成させる」こと。さらに突っ込んで考えていくと、年始に光村がTwitterで「いつかやりたい!」と呟いていたロックオペラの存在が、ほんやりと浮かび上がる。

時間があったら2004年~2006年あたりの光村のブログを、1125に行かれるまでに読んでみたら、今回のライヴかなり楽しめると思います。アルバムの歌詞が当時の彼の頭の中、そのままです。だけどされど10年。演奏技術、歌唱力、表現力、ミュージシャンとしての自我の芽生え、そして20代から30代を迎えたことからの精神的な成長などが確実に+αされ、しかも楽曲の傾向からして実にアーティスティックな時間に、今年の1125、なると思います。

これはあくまでも私個人の推測です。聴く人によっては思い出深い曲が始まれば懐かしい気持ちが生まれるだろうし、きっと今回のテーマ決定の意図もMCで話してくれるだろう。何よりライヴが真実なので、あまり強気に発言はできないけれど…。

NICOには本当に振り回されているなと思うし、それがこのバンドの面白さなのかな。ただもう最近は、昔のNICOが良いとか今のNICOが良いとか天秤に掛けていること自体がナンセンスだと感じていて。どちらにせよ、既存曲のライヴとは言え、新たな出会いになるかもしれない。

当日、遅刻だけはしないようにします。と言うことで、1125まであと3日。


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by musicorin-nirock | 2016-11-22 21:34 | MUSIC | Comments(0)

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by yu_tanai_coco
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