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7/13 NANO-MUGEN FES.2014 “東京スカパラダイスオーケストラ”

「スカパラがいるから大丈夫!」

スカパラこと、東京スカパラダイスオーケストラ。彼らのライブを観た後必ずそう思うんです。この人達についていけば間違いないだろうと。
今年でデビュー25周年。日本に「スカ」というジャンルをとても身近なものしてくれたのは、間違いなく彼らの存在があったからでしょう。そして、自分達のスカを「東京スカ」と命名し、日本だけではなく世界中を駆けずり回っています。過去に、脱退したメンバーや残念ながら亡くなってしまったメンバーもいます。本当の哀しみを知っているからこそ、それでも、未来をずっと見てきたスカパラ。全員お揃いのカッコいいスーツにビシッと身を包み、切れのある「東京スカ」を初出演となったナノムゲンフェスで、大音量で鳴らしてくれました。

が。スカパラのメンバーを良く見ていると、下らないことでずっと笑っている、まるで男子高校生のような、雰囲気…(笑)もっとクールで怖い人達と思っていたけれど、それは間違い。とってもフレンドリーで、優しい。私にとっても、頼れるアニキ的な存在です。

スカパラの魅力は、全く彼らの曲を知らなくても、スカビート(いわゆるツービート)を聴くと、自然と体を動かしたくなり、気が付けスカダンス(懐かしのモンキーダンス)を踊っていること。そして、谷中敦(Baritone Sax)さんの男らしくお腹の底から元気が出てくるリリック。それをメンバー全員で歌ったり、また素晴らしいヴォーカリストを呼び、9人のスカバラとはまた一味違うスカを私たちに聴かせてくれることです。

今回はバンドコラボ3部作と称して、日本を代表するロックバンドとコラボレーション。プロデューサーに亀田誠治さんを迎え、10-FEET、MONGOL800と続き、最後を飾るのがナノムゲンフェスの主催者であるASIAN KUNG-FU GENERATIONです。
この日初披露となった“WAKE UP!”。これまでの作品と比べると、かなりアジカン色の強いナンバーです。完全、スカパラがアジアンをサポートしている側に回っています。歌詞に関しては、谷中さんと共作ですが、かなり後藤正文さんことゴッチをフューチャリングしているし、曲は加藤隆志(Guiter)さんが担当しているけれど、「これアジカンが作ったんでしょ?え?違うの?」と大きな勘違いをしてしまいました。(すいません。)

でも、その背景に感じられるのは、「アジカンがいかに日本のギターロック界をひっぱり、構築させてきたか」ということと、「後藤正文の鋭い視線を持った歌詞の世界観」。この2点をスカパラメンバーは「活かしたい!」と思わずにはいられなかったんだろうと私は思いました。
また、スカパラの「ポジティブしかいらない世界」とアジカンの「ちょっと屈折したように物事を観ている、まさに時代を感じさせるロックの世界」が一体化すると、物凄い感動を与えてくれるんです。それを強く感じたのが、アジカン初期のナンバー「遥か彼方」のスカパラとのコラボレーションを聴いた時。ツインドラム、ツインベース、ツインギターにホーンセッションが加わり、キーボードとパーカッション。そこにゴッチのヴォーカル。迫力はもちろん、アジカンをしっかり底上げしつつも、「俺らだって負けちゃいねぇ!」という華やかなホーンを響かせ、熱いスカビートを刻む。そして、ゴッチは途中でギターを弾くことを放棄し、マイク握りしめて熱く熱く歌い上げる。なんというか、それが今の東京の姿というか。音楽シーンのあるがままの姿というか。感慨深かったです。

オーディエンスの熱狂も半端なく勢いがありました。みんな前に駆け寄っていって、モッシュも湧き起こるし。それをね、スカパラメンバーみんな、にこにこ楽しそうに眺めているんです。

多分「アジカンとコラボしたことでスカパラを知った、初めて今日ライブを観た。」という若いアジカンっ子たちもたくさんいたと思う。そんな彼らのためにスカパラは、みんな知っているであろう“ミッションイン・ポッシブルのテーマ”や“ルパン三世’78”、またロシア民謡の“ペドラーズ(テトリスのバックで流れている曲)”をしょっぱなからガシガシ続けて演奏し、オーディエンスのハートゲット。
スカパラファンにはお馴染みの“DOWN BEAT STOMP”、“SKA ME CRAZY”や、KEMERIの伊藤フミオさんがゲストヴォーカルに招いた“PRIDE OF LION”(この日は加藤さんと谷中さんが主に歌って、サビはメンバーみんなで大合唱!)で、スカは「ポップで親しみやすいんだよ!」ガッツリアピール。
そして“One Step Beyond”でカッコいい東京スカを堪能させ、そこからアジカンコラボレーションステージが始まった。

この流れ、最高で最強!でしょう。

「絶対、楽しませてやる!」というスカ魂を思い知り、そして、アニキ達の「懐の深さ」に大いに感動しました。こんなステージ、スカパラにしかできないよ。ホント。

だから、ずっとスカパラについて行こう!って思ったのでした。
本当に大好き!






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by musicorin-nirock | 2014-07-21 11:49 | LIVE

7/13 NANO-MUGEN FES.2014 “NICO Touches the Walls”

横浜アリーナにて7月12日、13日と2日間に渡り開催された、ASIAN KUNG-FU GENERATION PRESENTS NANO-MUGEN FES.2014(以下ナノムゲンフェス)。

トップバッターを務めたのが、ナノムゲンフェス初出演となるNICO Touches the Walls (以下NICO)。6月15日のZepp Tour FinalであるZepp Tokyoのアクトでは、バンドがバンドとしてさらに進化した姿をオーディエンスに見せつけ、8月19日の武道館“リベンジ”公演のチケットがソールドアウトとなり、追加席の発売も発表された。願わんばかりの結果を受けてから初めてとなる今日のステージ。一体どんなステージを繰り広げてくれるのだろう?と期待で胸が高鳴る中、この日はアコースティック・セットで出演とのアナウンス。主催者でもあり、レーベルの先輩にもあたるASIAN KUNG-FU GENERATION 山田貴洋(B&Vo)と伊地知潔(Dr)による開演の挨拶の中でも紹介を受け、終わると同時に「 NICO Touches the Walls 」と備え付けのスクリーンに大きく映し出された。歓声が上がる中、メンバー4人それぞれチェックのシャツにデニムパンツというラフな装いで、さらっと現れる。

1曲目はワンマンライブや野外フェスではお馴染みカントリー・ロックンロール「THE BUNGY」。坂倉心悟(B)と対馬祥太郎(Dr)が、大地を踏みしめるようなオーガニックなビートを生み、その上をじゃじゃ馬のように駆けずり回る古村大介(G)のアコースティック・ギター。そこに光村龍哉(Vo&G)の巻き舌にシャウトに一筋縄ではいかない過激なヴォーカルが乗る。「演奏することが楽しい!楽しくて仕方がないんだ!」という想いに溢れ、観ている側にもその想いがストレートに伝わってくる。なぜだろう、彼らとの距離がとっても近い。続く、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう「手をたたけ」は、悪ガキっぽくちょっと捻くれた一面も見せるブルージーなアレンジに仕上がっており、横浜アリーナにこのフェスで一番大きなハンドクラップをホール一体となって鳴らし、そして「ホログラム」が放つ虹色の輝きとともに、NICOのアコースティック・サウンドは、フェス二日目の始まりに相応しい爽やかな風を運んだ。とにかく爽快で心地よい始まりだった。

「アコースティック」とは、「電子的な機器・装置を使わない、楽器本来の響きをもつさま」(デジタル大辞泉参照)であること。ミュージシャンにとってみたら、演奏スキルはもちろん、楽曲のクオリティやヴォーカルの歌唱力など本当の実力を試される。だからこそ、バンドの本質的な部分までが見えてきてしまうのかもしれない。そんな事に気が付いたのは、原曲とは反対方向に向かう、バラード調にアレンジされた「バイシクル」を聴いた時だった。

静まりかえったホールには緊張感が走る。子守歌のように優しいアルペジオの効いたギターと、情緒的に歌い続ける光村の声だけが響き、オーディエンスも彼を見守るように聴き入っている。サビへと盛り上がって行くにつれ、声を振り絞り全ての情熱を賭けて1番を歌い上げ、後を追うようにゆっくりと古村、坂倉、対馬が加わっていく。この様子が、かつてロックバンドに憧れた光村少年のもとにメンバー3人が1人ずつ集まっていく・・・というノスタルジックな光景と重なっていった。
そして私はあることに気が付いた。ここで歌われていた「バイシクル」とは「NICO Touches the Walls 」のことなのではないか。と。4人で一緒に上り坂も下り坂も泥だらけになりながら漕いできたのだ。ファンには決して見せなかった「汗」と「涙」と「苦悩」をアコースティックの魔法によって正直に表現し、優しく胸に響いた。元気でアッパーなのがNICOではない。その姿はとても感慨深く、演奏後の彼らに送られた温かい拍手も印象的だった。

そこに切り込むように入ってきた「Diver」。本来なら古村のギターソロの部分をブルースハープにチェンジされ、一人の男の背中を見ているような感覚を私にもたらす。そして、演奏している彼等を観ながらしみじみと考えてみたのだ。

バンド結成時、まだ10代だったメンバーは、いわゆる「大人の敷いたレールの上」を無我夢中で走ってきた。道中、たくさんの壁にぶつかりながら「本当に自分達がやりたいことは何なのか?」と散々追求した結果、昨年11月25日に開催された「1125(イイニコ)の日」ライブで、無駄なものを全て拭い去り、ポップを封印しロックを全開させる。レコーディングを挟みつつ、今年1月には全国3カ所を回る同世代ロックバンドとの対バンツアーを自主企画し、2月には「カベニミミ」というライブハウスをオープンさせた。かなりハードなスケジュールだったと思うが、この過程で培ったDIY(=Do It Yourself / 自身でつくる)精神が、メンバー間の結束力をより強く固め、本物のロックバンドへと急速に進化させたのではないだろうか。

今年で結成10年、メジャーデビュー7年目を迎え、ようやくたどり着いたこの場所。すでに30代を控えた彼らにとっては「時間がかかってしまった。」という気持ちも心のどこかにあるのかもしれない。しかし、4人で歩んだ長く険しい道のりから生まれたの最強のリベンジソング「天地ガエシ」を聴けば、全ての出来事は必然であることがわかるだろう。

長年彼らを応援してきた多くのファンが思わず「おめでとう!」と駆け寄りたくなるような、どストレートに心に届くナノムゲンフェスでのラストナンバー「天地ガエシ」。対馬の打つバスドラが、今のNICO Touches the Walls の鼓動のような強い生命力を感じさせ、「ここが終わりではなく、始まりなんだ。」という未来を覗かせた。初出演のイベントプラス、横浜アリーナという大きな会場で敢えてアコースティック・セットで挑んだ事は、大きな自信の現れであり、8月の武道館で起こることを予感させるような、勢いを感じさせる素晴らしい時間だった。


セットリスト
1 THE BUNGY
2 手をたたけ
3 ホログラム
4 バイシクル
5 Diver
6 天地ガエシ



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by musicorin-nirock | 2014-07-18 12:32 | LIVE

7/2 GO LIVE! VOL.2 ACIDMAN @ EX THEATER ROPPONGI

7月2日。

昨年の秋に新しくオープンした、
EX THEATER ROPPONGI に初めて向かった。
「GO LIVE !」というEX THEATER ROPPONGI が主催する、
対バン形式のライブイベントで、
数日間に渡り、様々なバンドが共演を果たした。
この日は、VOL.2にあたる。
出演はBOOM BOOM SATELLITESとACIDMAN。

その1バンド目に登場したのが、ACIDMANだった。

19時調度まわった頃に場内が暗転し、
「最後の国」のイントロが鳴り響く。
メンバーを迎えるかのごとく、オーディエンスのハンドクラップが始まると、
ACIDMANのメンバー、オオキノブオ(Vo.&G)、サトウマサトシ(B)、ウラヤマイチゴ(Dr)の3人がステージに現れた。
歓喜の声が上がる中、言葉もなくライブの幕が上がる。

1曲目は、最新シングル曲である「EVERLIGHT」。
オオキの弾き語りから始まり、
タイトル通りの「限りない光」を放つような、壮大なサウンドで魅了させ、
オーディエンスを沸かせた。

この後も、ミディアムテンポの曲が続く。
六本木という場所を意識したのだろうか、
今日のACIDMANからは、
どこか大人っぽい雰囲気が漂う。

中盤「アルケミスト」は、
まるで、一人宇宙の中にポツンといるような錯覚を起こしそうになる。
ライブハウスが、広々とした神秘的な空間へと変化し、
そこは、とても心地が良く、
いつまでも聴いてたくなる、優しさと安心感があった。


ここでオオキのMCが入った。

EX THEATER ROPPONGI の音の良さと、
対バン相手である先輩ミュージシャン、
BOOM BOOM SATELLITES への感謝の意を表し、
「今日、初めて演奏します。自由に楽しんでください。」
とい言葉からの、新曲「Stay In My Hand」。
激しさと静けさが混同した、アッパーなロックナンバーだ。

「静」から「動」へ。
この素早い切り返しも、ACIDMAN の魅力の一つだろう。
爆弾に火が付いたかのようにバンドは一気に加速し、
「風、冴ゆる」、「ある証明」と続く。
オーディエンスの盛り上がりもヒートアップし、
あちらこちらで、拳を上げる姿が見られた。

特に印象的だったのは、ウラヤマのドラムだ。
振動が地面を伝って全身に響き渡り、身悶えするほどの迫力があり、
戦士のような凄まじい姿をまんまと見せつけられ、
驚愕しっぱなしだった。
また、サトウとの抜群のコンビネーションから生まれるビートは、
一貫して安定しており、彼らの長年のキャリアを感じさせられた。


ラストナンバーは、「ALMA」。
「生きること、死ぬこと、愛、希望。それを今までずっと3人で表現しつづけてきた。」
という、芯の通ったMCの後に披露された。
まさしく、ACIDMANの「核」と言えるべき曲だ。

"奇跡を知る為に 誰もが此処で出合ったのだろう
平和の名の下に 哀しみを生む為ではないだろう?"

"世界の夜に 降り注ぐ星 全ての哀しみ洗う様に
さあ 降り注げ 今、降り注げ
心が消えてしまう前に"

"輝く星に 明日が見えるまで
僕らは手を伸ばす

時の流れに消えてしまわぬように
僕らは愛を抱く"

"最後の星の 最後の光まで
僕らは手を伸ばす

重ねた指の その温かさに
約束しよう"

一言、一言を噛みしめ、
オーディエンスに訴えかけるかの様に歌うオオキの姿には、
迷いの微塵も感じない。
今、彼らが伝えたいメッセージは、
全てこの曲に集約されている。

哀しみの先に見えてくるもの。
人の優しさや、小さくても輝かしい希望。
最終的に辿りつく先は「命の尊さ」なのだろう。
この世に「生」を授かったと同時に「死」と向き合い、
必ず誰にでも訪れ、逃れることはできない。

しかし「死」というものを、
マイナスに捉えるか、プラスに捉えるかで、
今という時間をどう生きていくのか、
何を選択して、人生を全うしていくのかが、
わかってくるのではないだろうか。

ACIDMANはそれを諭してくれる存在だ。

これは、彼らが長年「生きること、死ぬこと、愛、希望」について、
真摯に向き合ってきた結果であり、
ACIDMANの音楽が多くのファンに必要とされ、
心に強く響く答えなのだろう。

約1時間という短い時間ではあったが、
力強く、濃厚で、感動的なステージだった。


最後に。

誰もが、迷い、悩み、不安を抱えながら生きている。
だから、心に抱えている荷物を一度全て下ろして、
ありのままの姿で、彼らの音楽と向き合ってみて欲しい、
と私は思う。
きっとそこから、何かが見えてくるはずだから。




セットリスト

1 最後の国
2 EVERLIGHT
3 ストロマトライト
4 FREESTAR
5 Spaced Out
7 アルケミスト
8 Stay In My Hand(新曲)
9 風、冴える
10 ある証明
11 ALMA



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by musicorin-nirock | 2014-07-09 22:21 | LIVE

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by yu_tanai_coco
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