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『NO NUKES 2015』MONOEYESのライヴを観て

昨日、久しぶりにMONOEYESのライヴを観た。NO NUKES 2015という特別な意味合いの大きなイベントではあったのだけど、それはまた別の特別な場所に置いておいて、あの時間は、ただただ、自分の古い記憶が蘇る貴重な時間だった。

Vo&G細美さん曰く「クラスには一人いる、みんなと一緒に笑えない奴に向けて歌う」MONOEYESのライヴ。クラスで一人周りになじめず学生らしくいられなかったのは、何を隠そうこの私だった。私は10代後半から大学卒業にかけて、実は相当イタイ娘だった。周りいたクラスメイトのように、自由奔放に恋をしたり、バイトしたり、勉強したりできなかった。それがずっとコンプレックスだった。社会に出てからは、だいぶ人なりの人生を歩めるようになったと思っているけれど、時々今でもあの頃の私が顔を出してくる。基本的に不器用だし、素直なんだが捻じ曲がっているんだかわからない性格なのだけど、本当に自分が嫌になってくると、学生時代の自分をののしりたくなる。そんな時がこれまでに何度があった。

しかし、細美さんの作る音楽を30歳を過ぎた頃に知り、数年前に突然起こった大ピンチの時代を、なんとか乗り越えることが出来た。そう実感しながら過ごしていたある時、私は気が付いた。「コンプレックスだらけの学生時代、自分を理解してくれるものを得るために数多くのロックバンドを聴き始めた自分がいたから、彼の音楽を知ることができたんじゃないか?」と。当時、一番身近にあったものがロックバンドなだけと言えば、それでおしまいなのだけど、通学中に音楽雑誌で目にしたり、日々ラジオから流れてくるものがカッコいいロックバンドの鳴らす、カッコいいロックンロールだったから、それがきっかけであの頃から15年以上経った時、the HIATUSと、ELLEGARDENと、目の前に立つMONOEYESを知ることが出来た。そして、確実に私の人生はより豊かなものに変わっていったのだ。

MONOEYESのライヴはに難しい事なんて何一つない。ネガティヴをポジティヴにひっくり返すバカでかいパワーで溢れている。NO NUKES 2015という場所であれ「楽しむことで、このイベントに沢山の人が集まることが大切」なのだと話す細美さん。それが、本当に彼らしいアプローチで素晴らしかった。と、同時に昨日のライヴを学生時代の私に見せてやりたかった。そして、こう声を掛けてあげたかった。「あんたがあの時ロックを聴き始めたから、私は今、こんなに感動的な音楽を鳴らせる人に出会えて、大ピンチを乗り越えたんだ。あんたは当時とても辛くて、不安で仕方ない日々を過ごしていたけれど、それは何一つ無駄な事ではなかったんだ。大丈夫」と。

“明日公園で”が始まってから、ラストにかけて、私はずっと泣いていた。周りで泣いている人はほどんどいなかったけど、こみ上げてくるものを抑えることが出来なかったし、我慢する必要なんてないと思った。そして今、昨日私が流した涙は、学生時代の自分の声のような気がしていて、この感じをこれからも大切にしたいと思っている。




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by musicorin-nirock | 2015-11-29 11:27 | COLUMN | Comments(0)

2015年参戦ライヴ総括① 『A Mirage In The Sun Tour 2015』 / MONOEYES

2015年はまだ続きますが、現時点での私的年間ベスト1ライヴを考てみました。

でも、ベスト1って選べなくないですか?

特に今年はライヴ遠征したことが大きいと思うのですが、何度も同じ曲を聴いているのに、その時その時で得る感動が違いました。アーティストのコンディション、集まったお客さん達のエネルギー、そして私自身のその時の心境等が作用して、私の頭のスケッチブックにはたくさんの落書きがいっぱい書き込んである。それをブログに残したり、Twitterでつぶやく訳ですが、後から振り返ってみると、こんなこと思っていたのか・・・と気付かされることばかり。ベタな事を言うようですが、ライヴってオンリー1ですよね。本当にお世辞抜きで、どのアーティストの、どのステージも(ワンマン、フェス全て含めて)素晴らしかったです。

でも、手元にあるライヴチケットを眺めていて「これこそプラチナチケットだ~!」と叫べるライヴが一本ありました。それが、8月4日渋谷CLUB QUATTROで開催されたMONOEYES「A Mirage In The Sun Tour 2015」です。


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どん!

ライヴ終わりに頬の筋肉が痛かった…そのれくらい笑いっぱなしのライヴは生まれて初めてでした。QUATTROってキャパ800人ほどなんだけど、それ以上集まっていたようにも見えて。当日はもう人でパンパン。私はフロントエリアに居なかったのに、汗が止まらぬ、もんの凄い熱気でした。

まず、スターウォーズのテーマソングに合わせてメンバーが登場してきた時点で大笑い(the HIATUSではあり得ないですよ、これ)すると1曲目から早々にフロアでは、モッシュとダイヴが始まったんですね。私は、ダイヴとか恐ろしくてしたことないのだけど「ここでダイヴしたら気持ちよさそう~」とライヴ中ずっと思っていましたね。そのくらい雰囲気が抜群に良くかったし、何より改めて細美武士(Vo&G)さんとリスナーとの熱い信頼関係を私は強く感じました。

***

私は今から3年前、the HIATUSと出合ったことで人生が大きく変わっていきました。今年は目立つ活動はなかったけれど、とても重要なバンドであることは今でも変わりないです。だから、今年の頭にMONOEYES始動の発表があって、メロディックパンクを全く通ってこなかった(ELLEGARDENもリアルタイムでは聴いていない)私が、彼らの曲をどう受け止めるのかは、曲を聴いて、実際にライヴに行くまでは自分でもわかりませんでした。

しかし、the HIATUSとはまた違った喜びがMONOEYESの世界にはありました。

とにかく、忘れかけていた「感覚」を思い出すんですね、MONOEYESを聴いていると。例えば、人の意見などによって心に掛けられてしまったフィルターが、彼らの音楽を聴いていると自然と消えて、目の前にある美しいのもに、心の底から感動できる感覚。とうの昔にも失ってしまったであろう「子供のような無垢な自分」が、MONOEYESを聴く度に、実はまだ心の中にいることに気付かされました。

なので、ライヴ中は笑っているんだけど、涙も止まらなくなるんですよね。ああもう、ずっと泣き笑い。

社会に出ると、だんだん色んなことを上手くやりこなせるようになってしまって。でもそれが、もう当然のことで、大人になるとは、そういうことなのかもしれないのですが・・・ただ、私はその方が生きやすいと感じていて、良い部分でもあると思うんです。と、同時にとても淋しい事実であるようにも感じます。

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最近ふと思ったことがあって。私がMONOEYESを聴いて気付いた「子供のような無垢な自分」が心の中に実はいることって、細美さん自身がずっと大切に守り続けているものなんじゃないのかなと。

だから、彼の作る音楽や行動に心動かされる人達がたくさんいるんじゃないでしょうか。




”Run Run”



”My Instant Song”



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by musicorin-nirock | 2015-11-10 21:42 | COLUMN | Comments(0)

8/4 MONOEYES@渋谷CLUB QUATTRO

細美武士のソロプロジェクトはMONOEYESというバンドで始動した。メンバーは通称“トディ”こと戸高賢史、ベース&コーラスはスコット・マーフィー、そしてドラムは一瀬正和。それぞれに長年のバンドマンとしてのキャリアがあり、バンドが大好きな4人である。細美が一人一人に声を掛けバンド結成に至るまでには、個々に山あり谷あり超えてきた過去がある。しかし、このバンドには重苦しさが何一つ存在しない。とにかくメンバー間の風通しが良い。細美がDJを務めるラジオ番組を聴いたとき、全員参加のインタビューを読んだとき、4人の絶えない笑い声と、流れ続ける和やかな空気から、そんな仲間に出会えた彼らが、私は心から羨ましく思っていた。

7月30日、千葉LOOKからスタートしたMONOEYES『A Mirage In The Sun Tour 2015』。その3公演目にあたる8月4日、渋谷CLUB QUATTRO。某有名映画のテーマソングをSEにメンバーは登場し、大歓声が上がる中一曲目が始まると、そこから絶え間なくクラウドサーファーが出現。ライヴが進むに連れモッシュの波がどんどん広がり、上がり続ける拳の数も増え、細美の声が聞こえない位のシンガロングがキャパ800人規模のライブハウスに充満する。熱気と共にフロアが高揚してく光景は、あまりに壮観で思わず私もフロアに飛び込みたくなった。

何よりメンバー4人、オーディエンスに負けないくらいライヴを楽しんでいる姿が印象的だった。くるくると回りながらベースを弾く姿がファニーなスコットが、細美の声にハモるコーラスなんて、びっくりするほど気持ちが良かった。全身振り乱し、フロアを煽るようにエレキを掻き鳴らす戸高の姿には強い男気を感じ、スコーンと突き抜ける様な爽快感と地響きのようなダイナミックさを持つドラミングで、動きまくる3人を背後からどっしり支える一瀬は、メンバー1頼もしかった。そして、ガッツポーズを何度も見せ基本笑顔の細美。彼は、いつになくオープンな気持ちでステージに立っているように見えた。最高の仲間と共にMONOEYESを始動させ、たくさんのオーディエンスに囲まれ歌を歌えることが、どうしようもなく幸せなのだと、彼の全部から伝わってくるのだった。そして、最後のMCで「心が折れそうになったら、ライヴハウスで待ってるよ」と投げかけられるくらいオーディエンスとの距離も近い。この近さこそ、細美が信念通して音楽を続けてきた結果なのだと思う。

アンコールでは、突然乱入したTOSHI-LOW(BRAHMAN/OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)がフロアに突然ダイヴするというハプニングもあり、負けじとスコットも最後はダイヴ。メンバーとオーディエンスの垣根が吹っ飛ばされ更に一体感が増し、ハッピーな空気で始まったライヴはハッピーな空気ままで終わった。冒頭でも述べたが『このバンドには重苦しさが何一つ存在しない。とにかくメンバー間の風通しが良い。』だからこそ『絶えない笑い声と、流れ続ける和やかな空気』がライヴハウスには広がる。最高のメンバーと、目の前で思いっきり笑顔を見せるオーディエンス。そして、そこに音楽があれば最高な時間を過ごせるのである。簡単なようであるが、そう簡単に表現できるバンドは、なかな存在しないだろう。それをMONOEYESは堂々と証明し、まさにこれがMONOEYESの世界なのだ、と私は強く、そう感じた。






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by musicorin-nirock | 2015-08-11 12:16 | LIVE

“My Instant Song E.P.” / MONOEYES



その音を耳にしたら一瞬で、目の前の景色が変わる。音楽が好きな人なら誰でも、一度は経験したことがあると思う。もし「そんな経験まだないよ」という人がいるなら、MONOEYESのデビュー作『My Instant Song E.P.』を聴いてみて欲しい。

今年の頭に突然発表された細美武士のソロプロジェクトは「MONOEYES(モノアイズ)」というバンド名で、6月24日にデビューした。メンバーはギター戸高賢史(ART-SCHOOL/Ropes/Crypt City)、ベース&コーラスは、細美とは長くつきあいのあるスコット・マーフィー(ALLiSTER/スコット・マーフィー/スコット&リバース)、そして、the HIATUSのドラマーとしても活躍している一瀬正和(ASPARAGUS)。3人とも現役バリバリで熱いロックを鳴らし続けている男たちだ。私は、バンドメンバーが発表されるまで一体誰なのだろう?とドキドキしていたけど、4人の並んだアー写を見た瞬間、1人にやけてしまった。なんていうか、学生時代にいつも一緒に連んでいる仲間と「バンドやろうぜ!」というノリで集まった4人みたい・・・と言えば良いのかな。バンド結成の背景のあるものが「熱い友情と多大なる信頼」の2つのように思えて、「あぁ、もう、本当に細美武士らしいよなぁ」って、馬鹿みたいにニヤニヤが止まらなかった。

細美と言えば、ELLEGARDENのギター・ヴォーカル。細美と言えば、the HIATUSのヴォーカリスト。また、最近の細美と言えば、盟友TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)とのユニットthe LOW-ATUSの『みーちゃん(細美の愛称)』として2人で漫談したり、新旧洋邦問わずカヴァーソングを披露する。でも、このMONOEYESの細美は、四方八方どこからのぞき込んでも、100%細美武士。力強くて、繊細で、ちょっぴり青くて、でも大人で。久しぶりにパワーコードに乗る細美の声を聴いていたら、メロディック・パンクを歌わせたら彼しかいない、と思ってしまうほどだった。そして、そんな3曲を初めて通して聴いた後、私はとても不思議な感覚に包まれた。それはまるで、音の中で細美と会話していたような感覚だ。歌詞の中に登場する、“僕”が細美で“君”が私なんてことは200%あり得ないけど、このE.P.がもたらす距離感は「本当にそうなんじゃないか?」と疑ってしまうほどに、近い。そして、細美はこんな言葉をかけてくれている気がしたのだ。「お前は今、一人かもしれない。でも、決して独りではないんだ」。

もちろんメンバーがいるし、演奏面では彼らのエッセンスがしっかりと注ぎ込まれていることは確実だけど、あくまでも細美武士のソロであることを前提にこのE.P.は作られたのだろう。そして、上の“My Instant Song”のPVを見ていて思ったのだが、細美が楽しそうなのはもちろん、戸高、マーフィー、一瀬の3人は細美以上に楽しそうだ。彼らは細美と一緒にバンドが出来る喜びをストレートに音にしている。だから、見ていてこちらも笑みがこぼれるし、なんだが無性に泣けてきてしまうし、結果的にそれが細美武士なんだよなと思う。

ただ、この幸せな気持を生で体感できるのは、4人だけではない。7月下旬からは全国ツアーが始まり、夏フェスにもバンバン出演することが決まっている。4人と一緒に歌い、泣き、踊り、飛び跳ね、ただただ、音の幸せの中で「独りじゃない」ことを、これから多くのリスナーが味わうことになるだろう。そして、何よりこの旅の始まりが、東北という場所からなのも、もう本当に彼らしい。





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by musicorin-nirock | 2015-06-25 22:05 | MUSIC

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by yu_tanai_coco
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